"復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています。"というメッセージがmacOSの再インストールで出た時の対応方法
Macを下取りに出すのでこちらの手順にしたがってMacの初期化を進めていました。
"7. ハードドライブを消去してmacOSを再インストールする"というところで、
を実施してディスクを消去。その後に、
の手順に沿ってmacOSを再インストールしようとするものの、"復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています。"というメッセージ(英語だと、The Installer information on the recovery server is damaged)が表示されてインストール出来ない...。
どうやら、画像を見た感じではSierraをインストールしようとしているようです。古いOSをインストールしようとしているのが原因かもしれません。2017年のモデルのMacなので、律儀に古いOSをインストールしようとしているのかな?
↑のページの下の方を見ると、"Intel 搭載の Mac では、「option + command + R」キーを起動時に使い、お使いの Mac と互換性があるうちでいちばん新しい macOS にアップグレードできます。"という記載があります。
試しに、「command + R」ではなくて、「option + command + R」キーを押しながら起動してみると、今度はBig Surでインストールをするようになって無事にOSを再インストールできるようになりました。
人によって状況は異なるので必ずしもこの方法でうまくいくわけではないと思いますが、自分の場合は今回はこれでインストールできるようになりました。
1時間ほどの作業で毎月5000円を稼ぐ
コロナが流行るようになってから部屋をよく整理しています。いらない本や電子機器をメルカリで売ったり、利用していないサブスクリプションサービスを解約したり、家電を買い換えたり、電気や携帯・インターネットサービスプロバイダを見直したりしています。
こんなことをやっていたら、1ヶ月に1回ぐらいなら1時間ほどの作業で5000円ほどを稼ぐ(もしくは節約する)方法はたくさんあると気づきました。コンビニなどのアルバイトなら、5000円を稼ぐのに4~5時間ぐらい働かないといけないぐらいのお金です。月に5万~10万を給与にプラスして稼ぎたいのであればバイトや副業をやらないといけないと思いますが、ひと月の給与にプラスして、5000円から10000円を稼げれば良いのであれば、アルバイトは不要です。
ひと月に5000円、年間で60000円の収入を得ることができれば、1~2回ぐらい旅行に行けたり、賃貸マンションなら少しグレードを上げた部屋に住むことも出来ます。投資の配当などで60000円を得るとしたら、利回り2%の金融商品で配当の20%を税金と考慮すると60000 / (0.02 x 0.8) = 375万円の資金が必要となります。
やり方
ひと月に5000円ぐらいを稼ぐ(節約する)方法を列挙すると、以下の方法があります。
- キャッシュレス決済のキャンペーンに申し込む
- クレジットカードのキャンペーンに申し込む
- 家にある不用品をフリマで売る
- 金融サービスのキャンペーンに申し込む
- 電気や通信サービスのキャンペーンに申し込む
- ふるさと納税を利用する
キャッシュレス決済のキャンペーンに申し込む
もう十分に周知されているとは思いますが、○○payを利用すると○○%をキャッシュバックするというキャンペーンがいろんな事業者で行われています。例えば、d払いではお買い物をすれば、そのうちの30%を還元するキャンペーンをやっているときがあります。普段使っているスーパーがこのキャンペーンの対象となっていれば、支払った額のうちの2000円分まで節約できます。これだけでは5000円には届きませんが、他の同様なキャンペーンと合わせれば5000円分のポイントを稼ぐ(もしくは節約する)のは可能です。
クレジットカードのキャンペーンに申し込む
楽天カードがお得なカードとして有名ですが、他にもお得なものはたくさんあります。例えば、三井住友カードでは利用金額の20%までを還元するキャンペーンを実施しています(以前は、12000円分を還元していた)。クレジットカードを使った決済はほとんどどこでも出来るので、三井住友カードを作成することで40000円までの消費はなんでも20%割引出来るチケットを手に入れたことになります。カードの申し込み自体はパソコンの入力に慣れている人なら1時間以内で終わると思うので、1時間以下の作業で8000円を節約できるようになると言って良いと思います。こんな還元キャンペーンが、様々なクレジットカード会社で常時もしくは定期的に開催されているので、それを利用すれば時給3000円~10000円ぐらいの還元を受けることができます。
家にある不用品をメルカリで売る
メルカリなどのフリマアプリを利用するのも、時給で換算すれば5000円以上を得ることができる場合もあります。もう利用していないiPhoneなどあれば、出品してみましょう。Appleの製品は時間が経っても他の製品と比べれば価値の損失幅が小さく、思ったよりも高値で販売することができます。説明書や箱など無くても売れるので、どれぐらいの相場で売れているのか見てみましょう。配送には梱包材が必要となるので、買い物したときについてきた梱包材は一定程度取っておくことをおすすめします。たとえメルカリに売るものがなくても、家にある不用品を整理することで、放置していた服や靴が見つかって節約できることもあるので、家の不用品整理はおすすめです。
金融サービスのキャンペーンに申し込む
最近はフィンテックの盛り上がりもあって、様々な会社が新しいサービスをスタートさせています。新しいサービスを始めるときはユーザを集めないといけないのでお得なキャンペーンがよく開催されています。例えば、Line証券は証券口座を開いて簡単なクイズに全問正解すれば4000円分の株を無料でプレゼントするというキャンペーンを実施しています。
証券口座の開設作業は1時間以内には済むと思うので、これを利用すれば時給4000円ぐらいの利益を得ることが出来ます。クレジットカードと似たような仕組みなのですが、みずほ銀行も1年ほど前はみずほWalletというサービスで50000円までの利用で20%の還元キャンペーンを実施していました。
Line FXでは、10000通貨の取引をすると5000円プレゼントのキャンペーンも行っています。ロスカットしないぐらいの十分なお金を注げる人であれば、比較的小さなリスクで5000円を取得出来ます。
電気や通信サービスのキャンペーンに申し込む
通信や電気などのサービスでもユーザを集めるためにキャンペーンを開催しているところは多いです。例えば、楽天モバイルは通信料金1年間無料のキャンペーンを実施しているので、1~2時間ほどの作業で1年間携帯料金を無料で利用できます。1ヶ月で3000円ほどの通信料金のかかっていた人なら、1~2時間ほどの作業で36000円分を節約できます。 電力も自由化となり、様々な業種の会社がこの業界に参入をしています。当然ユーザを集めるためにキャンペーンを実施しており、定期的に乗り換えるとお得な仕組みとなっています。例えば、ソフトバンクのおうち電気では2ヶ月間の電気料金の無料キャンペーンを実施しています。ひと月で3000円ぐらいを電気代に払っていれば、5000円分ぐらいを節約出来ます。
ふるさと納税を利用する
ふるさと納税も節約にはおすすめの方法です。ふるさと納税で返礼品は受け取れてもお金を稼ぐことは出来ないと思っている人もいるかもしれませんが、ポイントを得ることのできるサービスでは実質的に利益を得られます。例えば、楽天のサービスをいろいろ利用している人であれば、楽天のふるさと納税で納付した金額の10%ほどをポイントとして得ることが出来ます。6万円をふるさと納税して、そのうちの10%をポイントとして還元出来れば、返礼品をもらいながら6000ポイント分を取得することが出来ます。
キャンペーンを管理する
ポイントや現金のキャッシュバックを受けるキャンペーンをたくさん申し込んでいると、何を申し込んでいるのかだんだんわからなくなってきます。 そこで、以下の2つのツールで管理するのがおすすめです。
- spreadsheet
- todoist
どちらも、基本無料で利用できます。
spreadsheet
応募してみたいキャンペーンが見つかったら、以下のようにspreadsheetの表に書き出しておきましょう。
各行にはそれぞれのキャンペーン、各列にはキャンペーンを応募するにあたって確認しておきたい情報を記載して、どんなキャンペーンなのか把握できるようにしておきます。 確認しておきたい情報を列として項目化することで、何の情報がまだ確認必要なのかわかるようになります。(例:このキャンペーンのポイント還元はいつされるのか、ポイントの有効期限はどれぐらいなのかなど)
記載しておくと良い項目
- キャンペーンタイトル:キャンペーンのタイトル
- 還元額:どれぐらいの額の還元を受けられるのか記載。各キャンペーンの還元合計額を見ることで、年間でトータルどれぐらい還元を受けることが出来たのかわかるようになる
- 提供者:どこの事業者が提供しているキャンペーンか記録
- 応募状況:忘れたときにあとから確認できるように応募状況を記載
- 受給状況:もう還元を受けたのか確認できるように記載
- 解約状況:サブスクを始めないと受けられないキャンペーンもあるので、特典を受けた後に解約したかどうか確認できるように記載
- 条件:還元を受ける条件を記載
- 申込時期:キャンペーンを申し込んだ時期を記載
- 還元時期:還元をいつ受けることができるのか記載。申し込んでから実際にポイントを受けることが出来るのは3~4ヶ月先ということはよくある。
- ポイント有効期間:還元されたポイントはどれぐらいの期間有効なのか記載。どのポイントから利用していくか計画を立てるのに参考になる。
- キャンペーンURL:キャンペーンの詳細を確認したいときに、キャンペーンページにアクセスできるように記載。
- 後でやること:キャンペーンに申し込んだ後にやらないといけないことを記載。(サービスの解約、数ヶ月後に送られてくるメールのリンク先のサイトに登録など)
spreadsheetに記入しておくことで、キャンペーンをたくさん申し込んでも混乱せずに対応できるようになります。
todoist
todoistは、いつどんなタスクをするのか管理するためのアプリです。iPhoneのリマインダーと似たようなアプリです。iPhoneのリマインダーでも代替できるのかもしれませんが、僕はtodoistのインターフェースの方がしっくりくるのでtodoistを使い続けています。
例えば、リボ払い設定を3ヶ月継続すると5000円分のポイントをもらえるキャンペーンに申し込んだとします。todoistを利用すると、3ヶ月後の日付にリボ払い設定を解除するというタスクを追加することが出来ます。 これだけでは普通のカレンダーを使って3ヶ月後の日にちに記載しておけば良いと思うかもしれませんが、todoistの場合はタスクを完了できなかったときは期限切れのタスクというステータスとなって、継続して表示されるようになります。 そのため、その日にタスクを実行できなくてもあとからタスクを忘れずに済ませるようになります。
以上、この2つのツールを使えば、キャンペーン内容を忘れたり、やることを忘れるリスクをかなり下げることが出来ます。サービスの解約はよく忘れることなので、todoistなどのタスク管理アプリは必須です。
ここまで上げた6つのやり方は、大学生以上であればほぼ誰でもできるものですが(ふるさと納税は働いて住民税を納めていないと難しいので除く)、以下の点が高い人ほど取り組みやすくなります。
- 社会的信用
- 資産・収入
- IT・金融の知識
クレジットカードを申し込んで審査を通過するには社会的信用が必要です。ふるさと納税にたくさん申し込んだり、FX取引でロスカットにならないぐらいの資金を注ぐためには資産・収入が必要です。クレジットカードのキャンペーンに時間をかけずに申し込んだり、キャッシュレス決済のキャンペーン内容をすぐ理解するにはIT・金融の知識が必要です。逆にこれらが低いと、ここまで上げてきたようなひと月5000円ほどを稼ぐ方法に取り組みにくくなります。つまり、一般的には高属性と見られるような人の方がより簡単にお金を稼げる(節約できる)ことになります。
ひと月に5000円ぐらいを稼ぐ(節約する)方法を紹介しました。一応注意点として、あまりハマりすぎると2時間で1000円などコストパフォーマンスの悪い方法にまで手を伸ばしてしまうので、効率の良さそうなものだけに留めるようにしておきましょう。
個人年金の利回りと税金の関係(所得税の税率ごとの利回りを比較)
個人年金保険とは
個人年金とはどういうものかをざっくり説明すると、毎月一定額を支払い続けると、20~30年後に契約で定められた一定額を、一括もしくは複数年に分けて受け取れる保険です。支払った額と同じ額しか受け取れないのでは意味がないので、支払った額よりも少し多めに受け取ることができるという契約内容になっています。
IRR(内部収益率)
契約している個人年金保険をこのまま契約し続けるべきか、それとも解約して他の資産に投資するべきか、この判断をするのに使えるツールとしてIRR(内部収益率)があります。以下の動画が、IRRについてわかりやすく説明をしています。
第122回 もうだまされない!個人年金保険の節税効果を考慮した「正しい保険の見極め方」【お金の勉強 初級編】
生命保険料控除
個人年金を利用すると、生命保険料控除を受けることができます。生命保険料控除には新契約の方式と旧契約の方式があり、平成24年1月1日以降契約の個人年金保険には新契約方式の生命保険料控除が適用されます。新契約方式の生命保険料控除額は以下の表のようになります。
年間の支払保険料等 | 控除額 |
---|---|
20,000円以下 | 支払保険料等の全額 |
20,000円超 40,000円以下 | 支払保険料等×1/2+10,000円 |
40,000円超 80,000円以下 | 支払保険料等×1/4+20,000円 |
80,000円超 | 一律40,000円 |
年間の支払保険料等 | 控除額 |
---|---|
12,000円以下 | 支払保険料等の全額 |
12,000円超 32,000円以下 | 支払保険料等×1/2+6,000円 |
32,000円超 56,000円以下 | 支払保険料等×1/4+14,000円 |
56,000円超 | 一律28,000円 |
控除を適用できるので、所得税や住民税を安くできます。例えば、年間の支払い保険料が30000円で所得税の税率が20%の人の場合は、所得税は(30000円x1/2+10000円) x 20% = 5000円
、住民税は(30000円×1/2+6,000円) x 10% = 2100円
だけ安くなります。税率の高い人ほど所得税の割引額は大きくなります。
個人年金保険(たのしみワンダフル)の例
先ほどIRRの説明で紹介したyoutubeの動画では、IRRは0.47%のため投資するには微妙という結論となっています。試しに、住友生命のたのしみワンダフルという個人年金保険ではどうなるのか調べてみました。
契約年齢 | 月払保険料 | 払込保険料総額 | 年金原資 | 一括受取率 | 基本年金額 | 年金受取総額 | 年金受取率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
30歳 | 1.5万円 | 540万円 | 約563万円 | 約104.3% | 57.41万円 | 574.1万円 | 約106.3% |
30歳から加入、60歳まで毎月15000円(全期間で540万円)を支払って、563万円を一括で受け取るか、574.1万円を10年間かけて受け取るか、のどちらかを選ぶという個人年金保険です。
一括受け取りの利回り
個人年金を一括で受け取った時の所得は、一時所得として扱われます。
一時所得 =(総収入金額-必要経費-特別控除額50万円)/ 2 = (563万円 - 540万円 - 50万円) / 2 = -13.5万円
となり、一時所得はマイナスとなります。そのため、一括で受け取ったときには一時所得に税金はかかりません。
この商品の場合、年金を一括で受け取るとIRRは以下のようになります。(IRRは、年間の支払いで計算しているので、月毎の支払いと比較して若干異なりますが、大枠ではそこまで変わらないと思います。)
所得税の税率 | 生命保険料控除前 | 10% | 20% | 23% |
---|---|---|---|---|
年間の所得税の割引額 | - | 4000 | 8000 | 9200 |
年間の住民税の割引額 | - | 2800 | 2800 | 2800 |
保険料支払合計額(生命保険料控除含む) | 5400000 | 5196000 | 5076000 | 5040000 |
一括受取額 | 5630000 | 5630000 | 5630000 | 5630000 |
IRR | 0.268% | 0.513% | 0.660% | 0.705% |
所得税の税率が20%以上の人ならIRRは0.660%以上となるので、0.660%という利回りに魅力を感じれば投資しても良いかもしれません。少なくとも、銀行の普通預金に比べれば利回りは良いのではないかと思います。資金は拘束を受けることになりますが。
年金受け取りの利回り
個人年金を年金形式で受け取った時の所得は、雑所得として扱われます。
雑所得 = 総収入金額 - 必要経費 = 57.41万円(基本年金額) - 540万円(払込保険料総額) / 10 = 3.41万円
となり、所得税と住民税が発生します。個人年金を受け取っている間の所得税の税率を10%に仮定するとIRRは以下のようになります。(IRRは、年間の支払いで計算しているので、月毎の支払いと比較して若干異なりますが、大枠ではそこまで変わらないと思います。)
所得税の税率 | 生命保険料控除前 | 10% | 20% | 23% |
---|---|---|---|---|
年間の所得税の割引額 | - | 4000 | 8000 | 9200 |
年間の住民税の割引額 | - | 2800 | 2800 | 2800 |
保険料支払合計額(生命保険料控除による還付込み) | 5400000 | 5196000 | 5076000 | 5040000 |
1年間の年金額 | 574100 | 574100 | 574100 | 574100 |
IRR | 0.305% | 0.437% | 0.552% | 0.587% |
一括受取の場合と比べると、IRRは低下しています。より高い利回りで運用できる自信があるのであれば、年金を一括で受け取って運用したほうが良いでしょう。(そもそも、そんな自信のある人は最初から個人年金に加入しないのかもしれませんが。)
まとめ
個人年金を利用するのであれば、
以上の2点を意識しながら、検討されたほうが良いのではないかと思います。
ちなみに、僕の入っている個人年金は、旧契約の生命保険料控除を受けるもので、年間の支払い保険料は15万円よりも少ないので、一括で受け取る場合のIRRは大体1.5%ぐらいとなります。昔はもっと利回りの良い個人年金保険が販売されていたそうですが、低金利・新契約の時代となってIRR値は大分下がっているようです。
参考リンク
- 個人年金保険にかかる税金の基本と最もトクする受取方法
- この記事では触れてませんが、保険料負担(支払)者と年金受取人が異なる場合に発生する、贈与税について触れられています。
- 利率が下降の推移をたどっている個人年金保険にメリットはあるのか
- 昔の個人年金の利回りはいまよりずっと高かったようです。
住民税の計算方法(サラリーマン向け)
今回は住民税の計算方法を記載したいと思います。
住民税
住民税は、都道府県や市区町村に収める税金です。所得税は国税なので国税庁のページにその計算方法の説明がありますが、住民税の場合は各自治体に納付するため、計算方法の説明は各自治体のホームページにあります。自分の住んでいる自治体の住民税について、その計算方法を正しく知りたい場合は、住んでいる自治体のホームページを参照ください。住民税は自治体によって微妙に税率など異なる場合があり、自分の正確な住民税を知るためには、各自治体の出す情報が最も確実な情報源となります。
住民税の計算式は以下の通りです。所得割額と均等割額を合計したものが住民税となります。どちらの比率が大きいかというと、所得割額の方が住民税に占める割合は大きいです。
住民税 = 所得割額 + 均等割額
- 所得割額
- 所得によって納税額が変わる
- 均等割額
- 所得によって納税額が変わらない(生活保護の適用や一定以下の低所得の場合を除く)
以下では、所得割額と均等割額の計算方法を、川崎市を例としながら説明します。
所得割額
所得割額は以下の式で1~4の順に計算します。所得税の計算と計算方法は似ていますが、最後に調整控除という項目があります。
1. 給与所得 = 給与の収入金額 - 給与所得控除 2. 課税所得 = 給与所得 - 各種所得控除 3. 所得割 = 課税所得 x 税率(10%) 4. 所得割額 = 所得割 - 調整控除
この計算式のポイント
- 住民税の各種所得控除の額は、同じ項目でも所得税よりも小さくなります。例えば、所得税の配偶者控除は38万円ですが、住民税の配偶者控除は33万円となり、控除額は5万円少なくなります。
- 課税所得にかかる税率はほとんどの自治体で10%です(川崎市の場合は、市民税8%, 県民税2.025%の合計10.025%です。理由は、神奈川県は他の県と比べて税率が0.025%高いためです)。所得税の場合は課税所得に応じて税率は変化(5% ~ 40%の範囲)します。
- 所得税には存在しない調整控除という概念が登場します。調整控除については、あとで説明します。
給与所得控除
給与所得控除は、川崎市の場合は以下の通りとなります。これは、令和元年の住民税(納税は令和2年6月~令和3年5月の期間で実施)の表で、令和2年以降の住民税(納税は令和3年6月~令和4年5月の期間で実施)を計算する際には、この表を利用することはできません。なぜなら、令和2年以降は、年収850万円以上の給与所得控除額が減額されるからです。
令和元年の住民税の給与所得計算表
給与収入金額 | 給与所得金額 |
---|---|
1円~ 650,999円 | 0円 |
651,000円~1,618,999円 | 給与収入金額-650,000円(給与所得控除額) |
1,619,000円~1,619,999円 | 969,000円 |
1,620,000円~1,621,999円 | 970,000円 |
1,622,000円~1,623,999円 | 972,000円 |
1,624,000円~1,627,999円 | 974,000円 |
*1,628,000円~1,799,999円 | 給与収入金額×60% |
*1,800,000円~3,599,999円 | 給与収入金額×70%- 180,000円 |
*3,600,000円~6,599,999円 | 給与収入金額×80%- 540,000円 |
6,600,000円~9,999,999円 | 給与収入金額×90%-1,200,000円 |
10,000,000円以上 | 給与収入金額-2,200,000円 |
各種所得控除
所得税と同様に、各納税者の実情に応じた税負担をするために、社会保険料控除・生命保険料控除・配偶者控除など、各種所得控除額が給与所得額から差し引かれます。所得税と同じ項目(例:配偶者控除)でも、住民税の場合は控除額の減る場合があります。(例:川崎市の各種所得控除)
税率
課税所得に対して一定の税率をかけたものが所得割です。税率は10%の自治体が多いですが、一部の自治体(神奈川県は税率10.025%, 豊岡市は税率10.1%など)では、税率が少し高くなることもあります。
調整控除
調整控除の計算方法は少し複雑です。プログラミングのように記述すると以下の式となります。(min, maxは、与えられた引数のうち最小、最大の値を返す意味です)。課税所得の総額が200万円を越えるほとんどの人は、 H - T + 200万円
が5万円以下となるそうで、調整控除は 5万円 x 0.05 = 2500円
となります。
T: 課税所得の総額 H: 所得税と住民税の人的控除の差額の総額
if T <= 200万円 調整控除 = min([T, H]) x 0.05 else if T > 200万円 調整控除 = max([(H - T + 200万円), 5万円]) x 0.05 end
均等割額
均等割額は、一定の条件の下で免除されている人を除けば、所得に関係なく一定額を納税します。年収400万円の人も、年収1000万円の人も、同じ自治体に住んでいれば同じ均等割額を納めることになります。均等割額は自治体ごとに異なる場合もあります。横浜市は、所得割額の税率と均等割額のどちらも、他の自治体よりも高いです。
- 東京都千代田区 5000円(都民税1000円, 区民3000円, 復興特別税1000円)
- 埼玉県さいたま市 5000円(県民税1000円, 市民税3000円, 復興特別税1000円)
- 神奈川県川崎市 5300円(県民税1000円, 水源環境保全・再生のための上乗せ分300円, 市民税3000円, 復興特別税1000円)
- 神奈川県横浜市 6200円(県民税1000円, 水源環境保全・再生のための上乗せ分300円, 市民税3000円, 復興特別税1000円, 横浜みどり税900円)
復興特別税の1000円は、東日本大震災からの復興目的に設けられた税金ですが、令和6年以降は森林環境税と名称が変わり恒久的に徴収するそうです。
川崎市の場合
実際の具体例を通して、住民税を計算してみます。この例は、川崎市のホームページに掲載されていたものです。
前提条件
- 家族構成
- 夫婦と子供2人(妻子は所得なし、夫婦共に43歳、子は17歳と11歳)
- 前年中の収入
- 給与収入金額 7,633,000円
- 前年中の社会保険料支払額 770,500円
- 前年中の生命保険料支払額 300,000円(新契約の一般生命保険、個人年金、介護医療保険ともに各100,000円)
住民税の計算
所得割額
所得金額
- 給与所得金額: 7,633,000円(収入金額)-1,963,300円(必要経費)=5,669,700円
所得控除額(合計: 1,830,500円)
課税所得金額: 5,669,700円 - 1,830,500円 = 3,839,200円 => 3,839,000円 (1,000円未満切捨て)
所得割
- 市民税: 3,839,000円 x 8% = 307,120円
- 県民税: 3,839,000円 x 2.025% = 77,739円
所得控除
- 課税所得は3,839,000円で200万円を越えて、人的控除額の差の合計は150,000円なので、調整控除は以下のように計算される
- 調整控除: max(150,000円-(3,839,000円-2,000,000円)=-1,689,000円, 50,000円) = 50,000円
- 市民税: 50,000円 x 4% = 2,000円
- 県民税: 50,000円 x 1% = 500円
調整控除後の所得割額
- 市民税: 307,120円 - 2,000円 = 305,120円 => 305,100円 (100円未満切捨て)
- 県民税: 77,739円 - 500円 = 77,200円
均等割額
- 市民税: 3,500円
- 県民税: 1,800円
住民税
- 住民税: 市民税 + 県民税 = (305,100円 + 3,500円) + (77,200円 + 1,800円) = 308,600円 + 79,000円 = 387,600円
計算すると、市民税の方が県民税よりも納税額の大きいことがわかります。一般的に、住民税は課税所得のおおよそ10%と言われていますが、この例では、(387,600円 / 3,839,000円) = 10.096% となり、確かにおおよそ10%の範囲に収まっていることがわかります。個別のケースにより、10%からのズレは変化すると思いますが、素早く概算したいときには使えるテクニックだと思います。住民税の課税所得に対する税率は10%で一定なので、各種控除によってどれぐらい節税出来たのかという計算は所得税よりも簡単です。例えば、一般生命保険で2.8万円控除を受けた場合は、2.8万円 x 10% = 2800円の住民税を節税できることになります。
参考
Magic Trackpad 2と前世代のMagic Trackpadを比較レビュー
6年間、旧世代のMagic Trackpadを使用していたのですが、最近(いまさら?)、Magic Trackpad 2に乗り換えました。
前のモデルと比較した使用感など書いていきたいと思います。
前のモデルよりも良い点
使用するMacの切り替え
自分は仕事とプライベートのMacを分けていて、昼は会社のMacで仕事をして、夜はプライベートのMacを使っています。いままでは、Trackpadが会社のMacに繋がったままとなっていて、プライベートのMacからTrackpadに繋げないことがよくありました。繋がっている方のMacのbluetoothをオフにすれば、繋ぎたいほうのMacがTrackpadを認識して繋げるようになるのですが、bluetoothをオフにする手間が面倒でした。
Magic Trackpad 2 を購入して、期待していたやり方とは異なりますが、この面倒を無くす事が出来ました。AirPodsのように、利用するMacのbluetooth設定からTrackpadに繋ぐのではなくて、もっと物理的にケーブルを繋ぐ事でTrackpadの認識するMacを切り替える事ができます。
自分は、確実にTrackpadを利用するMacを切り替えるために、ケーブルを繋げて使っています。ケーブルを使わずにbluetoothのみでTrackpadの接続するデバイスを切り替えたいという人には合わないかもしれません。
ちなみに、Trackpadをケーブルから外すとMacに繋がり続けるかというと必ずしもそうでもなく、bluetoothで繋がった状態をキープすることもあれば、接続と切断を繰り返して安定して繋がらない時もあります。
充電
前のモデルのTrackpadは単三乾電池2本が必要でした。大体2ヶ月ぐらいは保ったのですが、単三乾電池が切れたときに新しい単三乾電池が無いということがよくありました。充電式だと、乾電池を用意しておく必要がないので、楽になります。
手の甲の角度
前のモデルと比べると、Trackpadの傾斜角が下がりました。手を置いたときの手の甲の角度も下がるようになり、手首への負担も小さくなっていると思います。前のモデルを使っていて、傾斜角の大きさには不満があったのでこれは良い改善だと思います。
前のモデルと変わらないと思う点
広さ
実際、trackpadの面は以前と比べて広くなっています。広くなっているのですが、trackpadの面全体を満遍なくタップするかと言えばそんなこともなく、指を動かすエリアは以前のモデルでも十分な面積があったので、いまのところ広さを実感することがあまりありません。人によって感じ方は変わりそうです。
押す力
新しいTrackpadはTaptic Engineを採用しており、人工的にクリック感を作り出しています。trackpadの面を実際に物理的に押し込むわけではないので、負担は少なくなると思いきや、使ってみると前のモデルと比べて良くも悪くもあまり違いを感じません。
重さ
前のモデルの重量は140.05g(バッテリーを除く)、新しいモデルの重量は231gあります。しかし、前モデルには乾電池の重さが加わるので、重量にそれほど違いを感じません。trackpadは利用するときに持ち運ばないし、重量はあまり気にしなくてもいいかもしれません。
Apple Magic Trackpad 2 - スペースグレイ
- 発売日: 2018/05/16
- メディア: Personal Computers
もう購入してから1ヶ月ほど経ちますが、大きな問題は起こらず利用できています。Trackpadで利用するMacを前よりもスムーズに切り替えることが出来るようになったので、もっと早く買っていても良かったなと思いました。
Nodejsでコールバックで処理する前提の非同期関数をプロミスオブジェクトを返す関数に変換する例
例えば、以下のような形で、asyncCallbackFunction
という関数の中でコールバックを受け取る非同期の関数fs.readFile
を実行することになったとします。
async function asyncCallbackFunction(path) { fs.readFile(path, 'utf-8', (err, data) => { if (err) { throw err; } console.log(`${path} is loaded!`); // #1 }); console.log('task finished!') // #2 } asyncCallbackFunction('/etc/passwd');
fs.readFile
関数は、非同期にコールバック処理をする関数です。上の例のコードでは、fs.readFile
は非同期に実行されるので、 このままでは、#2 => #1 の順番に実行されます。
もし、fs.readFileが、コールバック処理を省略するとPromiseオブジェクトを返す関数であれば、awaitを利用して以下のように書き換えることで、#1 => #2の順番で実行することができます。
async function asyncCallbackFunction(path) { try { const data = await fs.readFile(path, 'utf-8'); console.log(`${path} is loaded!`); // #1 } catch(err) { throw err; } console.log('task finished!') // #2 } asyncCallbackFunction('/etc/passwd');
しかし、これを実行すると、UnhandledPromiseRejectionWarning: TypeError [ERR_INVALID_CALLBACK]: Callback must be a function. Received 'utf-8'
というエラーが出てしまい、実行することができません。fs.readFile(path, 'utf-8')
では、promiseオブジェクトを返してくれないようです。
このような非同期のコールバック処理前提の関数を、async/awaitで処理できるようにするためには、以下のようにfs.readFile関数をpromiseオブジェクトを返すようにラップしてあげます。
function promiseReadFile(path, enc) { return new Promise((resolve, reject) => { fs.readFile(path, enc, (err, data) => { if(err) { reject(err); } resolve(data); }); }); }
promiseオブジェクトを返すpromiseReadFile
関数を利用することで、#1 => #2 の順番で処理を実行することが出来るようになりました。
async function asyncCallbackFunction(path) { try { const data = await promiseReadFile(path, 'utf-8'); console.log(`${path} is loaded!`); // #1 } catch(err) { throw err; } console.log('task finished!') // #2 } asyncCallbackFunction('/etc/passwd');
検索時に突然表示されるラッキービジター系フィッシングサイトの仕組み
たまに、Google検索すると出てくる以下のようなフィッシング広告サイト、こんなフィッシングサイトが表示されたら気分が滅入ってしまいますね😰一体このサイトはどうやって表示されるのか、気になったので調べてみました🧐
調べてみると、手法は割と単純です。要は、リクエストヘッダーのReferer情報を見て、ラッキービジター用のiframeを挿入するかしないかを決めているようです。
以下のように、Referer: https://www.google.com/
を設定してリクエストを投げると、
(ホストとパスの情報は、このブログを見てアクセスする人がないように一応隠しています。) GET /xxxxxxxxx.php HTTP/1.1 Host: xxxxxxxxxxxxx User-Agent: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10.14; rv:75.0) Gecko/20100101 Firefox/75.0 Accept: text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,image/webp,*/*;q=0.8 Accept-Language: en-US,en;q=0.5 Accept-Encoding: gzip, deflate Referer: https://www.google.com/ DNT: 1 Connection: close Upgrade-Insecure-Requests: 1
以下のように、htmlコードの中に、iframe設定が加えられてレスポンスが返ってきました。この、frame中の、xxxxx.htmlのところに、ラッキービジターのhtmlファイルがあるようです。
<style> html, body, iframe { margin: 0; padding: 0; height : 100%; } iframe { display: block; width: 100%; border: none; } </style> <script> document.write('<iframe width="100%" height="1000" src="/xxxxx.html">'); </script>
iframe設定の箇所のコードは、リクエスト内にRefererの設定が無い場合は省かれるようになっていました。また、Referer: https://www.apple.com/
などと設定しても表示されないので、特定のRefererの値の時だけiframeのコードを返しているようです。なぜRefererの値によってiframeの有無を分けているのか、もしかしたら検索エンジンからのアクセスではiframeを見せないようにしてSEOランキングを下げられないようにしているのかもしれません。
他にも、以下のサイトの記事のように、ラッキービジターのフィッシングサイトを表示するやり方はあるようですが、今回遭遇したものは、Refererの情報を見て、iframeを出し分けているものでした。
いかがでしたか?今回は、ラッキビジターのフィッシングサイトはどうやって表示されるのか、その仕組みを調べてみたので紹介いたしました 😊 この記事が気に入ったいただけたようでしたら、是非、はてなスターボタンを押してくださいね⭐️それでは皆さん、フィッシングサイトには引っかからないように快適なインターネットライフをお過ごしください🥰