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親のスマホをAndroidからiPhoneに移行する方法

年末年始に実家の親のスマホAndroidからiPhoneに移行しました。親のITスキルはそんなに高くないのですが、なぜAndroidを使っているのかというと、機種変更するときにドコモの店員からガラケーよりスマホを勧められたからだそうです。スマホは文字が打ちにくくて不便とよく言います。
使いやすくなるように親のAndroid設定をいじろうとしたのですが、僕自身Androidは慣れていなくて設定がいまいちわかりません。また、iPhoneよりも操作が直感的ではないように感じました。そこで、自分の使わなくなったSIMフリーiPhone6を親に譲って、AndroidからiPhoneに移行することにしました。

移行のやり方

move to iOS

AndroidからiPhoneに携帯を移行するときには、Appleから公式の移行ツールが配布されているのでこれが使えます。
play.google.com

ただ、何度か試さないとなかなかデバイス同士が認識されません。どうやら、AndroidiPhoneも同じネットワークのWifiに繋がっていないといけないようで、AndroidDocomoのネットワークに繋いだままにしていたためデバイス同士で互いに認識出来なかったようです。同じWifiに繋ぐと認識されるようになりました。両デバイスとも電源に繋げた状態での移行を推奨しているので、移行するときは両方とも電源に繋いで作業した方が良いです。
バイス同士が認識して、移行を始めてもトラブルがありました。移行が28%ほど進むと失敗したと表示されるのを繰り返すのです。写真の移行に失敗していたのが原因だったようで、移行するもののチェックリストから写真だけ外すと移行が出来るようになりました。もしかしたら、一部古いガラケーからある写真があったのでそのデータが何か悪さをしていたのかもしれません。

画像データの以降

親のAndroid携帯には写真画像が400枚ありました。データサイズは大体1GBです。枚数的には非常に多いというわけではないですが、1枚ずつ作業していては時間がかかるし、間違えて一部のデータの移行をスキップしてしまうかもしれません。
そこで一括で作業できる方法を探してたのですが、なかなか最適な方法が見つからなくて苦労しました。

  • dropbox: 400枚の写真をAndroidのアプリから一括選択してdropboxへの取り込みは出来たが、iPhonedropboxアプリから写真を取り込むのに一括選択して写真アプリに取り込み出来なかったため断念。
  • iCloud: まず、Androidにある400枚の写真をdropboxからmacに落として、macからiCloudにアップロードを試みる。しかし、macからiCloudにアップロードしようとするとき、一括でアップロードしようとすると途中でアップロードが止まるので断念。
  • google drive: Androidgoogle driveアプリから写真を一括でgoogle drive上にアップロードする。しかし、iPhonegoogle driveアプリからiPhoneの写真アプリに写真を取り込む操作が出来ない。

結局、

  • google drive + google photos: google driveに上げた写真をmacに落として、その写真を今度はgoogle photosにアップロードして、iPhoneからgoogle photosの写真を取得する。iPhoneからgoogle photos上にある写真は完全に一括で取り込むことは出来ないけど、撮った写真を日付ごとまとめて選択することは出来るので、全ての日付を選択して一括でiPhoneの写真アプリに取り込む。

という方法を取りました。思ったよりも手順を考えながら作業しないと途中でつまづくようになっていて大変でした。

nano simの付け替え

親の使っていたAndroidiPhone6と同じnano simなので、simの付け替えは簡単でした。

docomo.ne.jpドメインのメールアドレスを使えるようにする

docomo.ne.jpのドメインのキャリアメールをiphoneで受信出来るように、docomoから提供されているiphoneのプロファイルを取得します。docomoのプロファイルをインストールすると、ドコモのアプリがたくさんiPhoneにインストールされます。混乱の元なのでアプリは全て削除しておきました。
www.nttdocomo.co.jp

ここまでやって、AndroidからiPhoneへの移行は完了です。

移行完了後は、親にiPhoneの使い方を説明しました。説明していく中で自分が想像していなかったところではまったり、発見があったので列挙します。

移行していく中でハマったり・気づいたこと

単純なパスワードを設定したがる

パスワードの設定を子供の誕生日とか単純なパスワードで設定しようとします。誕生日だと365パターンに絞り込まれてしまうので、あまり良くないと伝えて複雑なものにしました。こういうルールでパスワードを設定している人は結構多いでしょうね。

アカウント、ログインの概念は難しい

アカウント、ログインって何?といった感じで、概念がわからないようでした。ちゃんと教えるかどうか迷うところですが、おそらく興味がないだろうということで、自分の方でアカウントを作って、自動でログイン出来るように設定しておきました。

指紋認証が使えない

残念ながら、歳を取ると指紋が薄くなってなかなか反応してくれないそうです。そのため、パスコード認証を設定しました。便利な機能でも、人によっては逆に不便になるんですね。こういう時には、顔認証の方が優れているのかもしれません。

電話帳で”あかさたな”検索がやりにくい

ガラケーなどの電話帳ではあかさたなで絞り込んで検索が出来ていたのですが、iPhoneでは確かにあかさたなの検索がやりづらいです。自分はメッセージアプリを使うので、気にしたことなかったですが、よく電話で話す人にとっては確かに必要なインターフェースかもしれません。結局、あかさたなで比較的検索しやすい電話帳アプリがあったのでそれをインストールしました。

messageとmailの使い分け

僕もちゃんと理解してなかったのですが、docomo.ne.jpドメイン宛のメールは、iPhoneの"メッセージ"アプリから見ることが出来ません。"メール"アプリを使ってみることになります。
iphone.f-tools.net

1個のアプリで全てのメールのやり取りを出来ないので、これは非常に紛らわしいです。親もなんでメールを見るのに2個のアプリを使わないといけないのか、感じたようです。docomo.ne.jpドメインのアドレスは仕事上使うので"メール"アプリを使わないというわけにはいきません。しょうがないので、あまり解決にはなっていないですが、"メール"と"メッセージ"のアプリで、通知アイコンが来たら両方見るようにと伝えました。

余計なアカウントはmailのボックスから隠す

"メール"アプリは、iCloud, Gmail, docomo.ne.jpドメインのメールなど、複数のサービスのメールアカウントをまとめて登録出来ます。しかし、複数のアカウントを登録していると、どのサービスのメールを見ればいいのか初心者には紛らわしいようです。親のiPhoneではdocomo.ne.jpドメインのアカウントのみ登録するようにして、Gmailのアカウントは、iPhoneの"メール"アプリからは削除しました。

ウィジェットから余計なものは消す

ウィジェット機能は、使い慣れている人には便利ですが、スマホに慣れていない人にはアプリの入口が複数あることは混乱に繋がります。ウィジェットには、ニュースと天気の情報だけに絞り込むようにしました。

余計なアプリは一箇所にまとめる

iPhoneにはデフォルトで不必要なアプリが比較的インストールされていません。しかし、それでも一部のApple純正アプリはあまり使わなくても消すことが出来ません。そのようなアプリは混乱の元なので、ディレクトリにまとめて、ディレクトリ名に"使わなくていいアプリ"と名前をつけて触らなくてもいいとわかるようにしておきました。

データ通信の料金の仕組みを説明する

親にはインターネットを利用しすぎると、お金がかかるのではないかという懸念がありました。でも具体的にどれぐらい利用すると追加料金が発生するのかは分からないため、なるべくAndroidでもアプリは使わないようにしていたそうです。データ容量を超過しても、新たに追加のデータ容量を申し込まない限り追加料金は発生しないこと、実家にはwifiがあるので、wifiルーターの部屋にいけばデータを消費しないことを伝えたら安心していました。

やり方がわからないとそこで止まる

若い人なら、初めて使うようなアプリでもいじっているうちに使い方を覚えてしまいます。しかし、普段から機械の扱いの苦手な人は、使い方が分からないとそこで止まります。ちょっと何か別の操作を試すということはしません。ということで、わかりやすいインターフェースは大切です。特定のボタンだけ他と異なるジェスチャーが必要というアプリだと、おそらく操作方法に気づいてもらえないでしょう。
ところで、iPhoneはホームボタンを押すと元のスクリーン画面に戻りますが、どこを押せばいいのか分からなくなった時ホームボタンを押せばスクリーン画面に戻るというこの仕様は、ものすごい感動していました。きっとホーム画面に戻るのに今までに苦労していたのでしょう。

スマホを使う一番のモチベーションになるのはコミュニケーション

やっぱり高齢の人がスマホを使うモチベーションはゲームや情報収集ではありません。コミュニケーションです。いくつかアプリを教えましたが、現在も一番使っているアプリはLINEのようです。自分の親にスマホを使ってもらうようにしたい人は、コミュニケーションを取れるアプリの使い方をまず教えて、使い方を忘れないように定期的にアプリで話しかけると良いと思います。

型落ちのiPhoneは全く問題にならない

iPhone6はもう4年前のモデルなので古いです。でも、全く問題ありません。スペックにはなんの不満・文句も言わずに使ってくれます。

やっぱりMVNOは安い

親は仕事柄結構長く電話するので通話し放題は必須です。データ容量は最小の2GBプランを選択していますが、それでもdocomoでは7000円近く毎月携帯代にかかっています。今はMVNOでも10分までなら通話し放題というプランが結構あり、それに2GB以上のデータ容量が付いて3000円ぐらいになっています。本当はMVNOの方が安いのでMVNOにしてあげたいと思うのですが、やっぱりdocomo.ne.jpのドメインが使えなくなるのは仕事上良くないそうで、今回はMVNOは見送りました。キャリアメールをちょっとしか使わないのであればMVNOはぜひ検討した方が良いと思います。


スマホは若い人にとっては簡単に扱えるので、高齢の人がなぜ使うのをためらうのか不思議に感じるかもしれませんが、普段機械をいじらない人にとってはスマホでも覚えることが多くてとっつきにくく感じるみたいです。確かに、天気を知るためには、アンロックのやり方、天気のアプリを見つける、アプリを開く、開いた後天気情報の場所まで移動する、天気の情報を見た後ホーム画面に戻るといった具合に、情報を得るために必要な操作が一つ一つ数えると結構あります。そんなこと、直感的にすぐわかるでしょと思うかもしれませんが、それでも普段からあまりいじらない人には結構な負担です。

もしかしたら、スマートスピーカースマホよりもその負担を軽減してくれるかもしれません。覚えることはAlexaやOK, Googleなどの最初の掛け声。後は知りたい情報を日本語で言えば情報を入手できます。操作に必要な前提知識はスマホより遥かに少ないでしょう。スマートスピーカーが十分賢いかというとまだまだですが、IT苦手な人でも恩恵を受けられるように今後更に進歩していくと良いなと思います。