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おすすめのポッドキャストランキング2019年版

ポッドキャストランキング、年を跨ぎましたが2019年版をやりたいと思います!前回は1位から10位まで紹介していましたが、今回は数が減って1位から7位までです。去年1年間で引き続き残ったポッドキャストもあれば、順位から消えたポッドキャストもあります。それでは、紹介していきましょう。

第7位 奇談ラジオ

kidanradio.seesaa.net

てっきり、このポッドキャストはもう終わったと思っていたのですが、僕の一方的な勘違いだったようです。 普段聞けないような奇妙な話が紹介されてなかなか面白いです。春琴抄という話をこのポッドキャストで始めて知ったのですが、その紹介回は続きが気になって途中で停止ボタンを押せず一気に聴いてしまいました。 ポッドキャストとは直接関係ないですけど、今の時代でも十分読み応えある物語を、戦前に作った谷崎潤一郎はすごい。

第6位 さくら通信

sakuratsushin.com

独特のテンポで進むポッドキャスト。語り手のさくら剛さんは、いろんな国に旅行?探検?放浪?をしていて、海外で起こった様々な珍道中を面白おかしくポッドキャストで紹介くれる。(ただの日常(?)の話も結構ある) たぶん、収録前に何を話そうかいつも相当綿密に準備してから臨んでいる感じがする。基本は、さくらさんが話を進めて、聞き手の山本さんが笑いながら、時々茶々をいれながら話は進む。個人的には山本さんの笑い方が好き。

第5位 Japan Eats!

heritageradionetwork.org

去年もこのpodcastを紹介をしたけれど、やっぱり司会のAkiko Katayamaさんの声には癒される。 英語のポッドキャストは結構ガヤガヤしているものが多い感じがするけれど、このポッドキャストでは、オープニング・エンディング・スポンサー紹介の時間以外は変な効果音がないので落ち着いて聴いていられる。 結構マイナーなポッドキャストかもしれないけれど、英語の勉強になって海外の人が日本の食文化をどう捉えているのか理解を深められるのでおすすめ。

第4位 Rebuild.fm

rebuild.fm

ITエンジニア界隈では一番有名なテック系(?)ポッドキャスト。2015年頃に比べれば更新頻度も、ゲストの幅も、本格的な技術の話も大分減ったけれど、番組内ではちゃんと聴いている人がいることを意識して進行されているので聴きやすい。 最近は、技術自体の話よりも技術の進化が社会に与える影響について、話す割合のほうが増えているかもしれない。typesterさんにチャンスをもう1度。

第3位 100miles100times

100miles100times.com

超人たちの集うポッドキャスト。走ることに関して、毎回とんでもないエピソードが飛び出してくる。 人生で160km(100miles)を100回走ることに決めた男の、現在進行形のドキュメンタリーがポッドキャストで配信されている。 僕も走ることが好きで趣味なので、この番組を聴いているといろんな場面が思い浮かぶ。 いまのところ、54本走っているそうなので残りは46本。バークレーラソンの回は是非聴いてみてほしい。凄まじいマラソンコースらしい。

第2位 バイリンガルニュース

bilingualnews.jp

このポッドキャストからポッドキャストを聞くことが趣味になった人も多いはず。もう6年以上続いているけれど、いまだにiTunesPodcastランキングでは1位の常連。去年聞いたエピソードの中では、特別編の培養肉と昆虫食の話が興味深くて特に面白かった。 とても有名なポッドキャストなので、最近はいろんな科学者・企業家がゲストとして登場する。飽き性な自分も相変わらずこのポッドキャストはずっと聴き続けている。

第1位 Replicant.fm

medium.com

去年の1月頃に知った。このポッドキャストには大きな特徴が2つある。登場するゲストが非常に多様なこと、ほぼ毎週、月曜日に新しいエピソードが追加されることである。 ホストのKentaroさんの半端のない人脈のおかげで、色々なバックグランドを持つゲストが登場する。そのおかげで、収録する回によって雰囲気は大分異なる。しかし、そんな中でも、"おすすめコンテンツ"、"業務連絡"などほぼ全ての回に共通して存在するコンテンツもある。 ポッドキャストのグッズをネットショップで販売されていて、"走る練習Cult Cup"という帽子は、シュールで面白く、よく売れているそう。 replicantfm.shop

こういうのでいいんだよこういうので、と聴いていると思わずつぶやきたくなる。

総評

去年のランキングと比較してみると、顔ぶれは大きく変化した。2年前のポッドキャストの紹介記事タイトルは、"おすすめのテック系ポッドキャストをコメントを交えて紹介してみる"。 toripiyo.hatenablog.com

それから2年経って、今回のランキングを見ると、テック系ポッドキャストは、Rebuild.fmの1個のみ。前回の記事で、”来年は、また順位や顔ぶれが大きく変わるといいな”と書いていましたが、まさにその通り(笑)の結果となりました。アメリカでは、ポッドキャストが年々盛り上がっているそうですが、日本では一部界隈を除けばまだまだそれほど盛り上がっているようには感じません。でも、いつか、日本でもキャズムを超えて、ポッドキャストがもっと広く普及していくかもしれません。

最近は、ポッドキャストにも色々なテクノロジーが掛け合わされるようになりました。簡単に音声をホスティングして配信できるプラットフォームサービス、音声を入力すると人工知能が文字起こしをしてくれるサービス、広告を自動で挿入してくれるサービスなどなど、ポッドキャストを取り巻く環境もより整備されてきて、参入障壁はますます下がっています。こうなると、ポッドキャストyoutubeのように、広告収入で儲ける形になっていくようになるのかもしれないですね。あまりそうなって欲しくはないですが、広く一般に普及されるようにするためには、何かしらのインセンティブを得る仕組みは必要になるのでしょう。

人気のポッドキャストを見ていると、当たり前かもしれませんが、そこには継続して続けているという共通点があります。継続は力なり。また、参入障壁はyoutubeと同様確実に下がってきており、以前よりも尖った内容をテーマに配信できるポッドキャストでないと埋もれやすくなっているように感じます。数年前であれば、ただの居酒屋の会話のようなポッドキャストでも受けていたのですが、だんだん状況は変わってきています。

2020年も、ポッドキャストがますます盛り上がり、順位や顔ぶれが大きく変わることを祈っています。